2010/11/3 イルカはどうやって芸をおぼえるか?
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こんにちは、鈴木達也です。
イルカのショーを見たことがある方は多いと思います。ジャンプしたり、2頭で並んで泳いだり、トレーナーを背中に乗せたり。
その昔、グレゴリー・ベイトソンという人類学者が、イルカはどのように技を学習するのかを研究し、学習にはレベルがあるという事を発見しました。
イルカが、たまたま尾で水をパシャと叩いたとします。
調教師は、すぐにイルカに魚を与えます。
これを何回か繰り返すと、イルカは尾で水を叩くと魚がもらえると思い、意識的に水を叩きます。
しかし、調教師は魚を与えません。
イルカはイライラします。イライラしながら泳いでいるときに、なにげなくジャンプをします。
調教師は、すぐにイルカに魚を与えます。
これを何回か繰り返すと、イルカはジャンプすると魚がもらえると思い、意識的にジャンプします。
しかし、調教師は魚を与えません。
イルカはイライラします。イライラしながら泳いでいるときに、なにげなく腹を水面に向けて泳ぎます。
調教師は、すぐにイルカに魚を与えます。
これを何回か繰り返すと、イルカは腹を水面に向けて泳ぐとと魚がもらえると思い、意識的にこれをします。
しかし、調教師は魚を与えません。
このプロセスを繰り返していると、ある時イルカは、一度に色々な芸をし始めます。水を叩いたり、ジャンプしたり、宙返りしたり、立ち上がったり。。。
イルカは「違うことをすると魚がもらえる」を学習したのです。
これは、「水を叩けば魚がもらえる」や「ジャンプすると魚がもらえる」の学習に比べて、抽象的な事を学習したという事です。
ベイトソンがこれを発見できたのは、もちろん人間がこのような学習をしているからです。私たちは、様々な事象からある概念や法則を学習しています。しかし、時にこれを忘れてしまうことがあります。
世にある自己啓発書や営業やリーダーシップなどの指南書には、これがよく見られます。「私は○○をやって成功したから、○○が営業の成功法則だ!」というものです。成功事例で行われていた行動そのものを法則としてしまうものです。イルカの例で言えば、「水を叩けば魚がもらえる」と一緒です。
これがうまく行くときもあるでしょう。これをやってみたいと思えばやるのもいいでしょう。ただ、それが100%正しいものだと思ってしまうと、問題が起きる時があります。
うまく行かないのに、そのやり方を繰り返すかもしれません。
人にそのやり方を押し付けることになるかもしれません。
人のやり方を批判したり、提案を考慮する前に拒絶するかもしれません。
イルカが学んだように私たちも、使う場面と使わない場面を選択したり、共通の法則を一段上の視点で学習できたりします。
NLPはそのように開発されているのが、多くの人に役に立つ理由ではないかと思います。
それではまた。
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